写真ミニ講座・6

画像サイズの縮小

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 画像サイズの縮小(リ・サイズ)

 現在のデジカメの画像サイズはずいぶん大きくなった。長辺が4000pxを越えるのも珍しくはない。しかし、インターネットWebサイトで使うとするならば、そんなべらぼうなサイズは必要ない。たとえば下の写真は長辺が225px、それをクリックして拡大表示される画像の長辺は700pxである。メールに添付される写真またしかりである。大きなサイズでは送信に時間がかかり、場合によっては送信できない場合すらある。


写真1

写真拡大

左の写真
長辺が225Px,短辺が169pxである。
写真クリックで700pxに拡大。

 ということで、今回のテーマは「画像サイズの変更」について。
 画像処理ソフトは、現在私が常用しているGINPを使って説明する。以前はPHOTO SHOP Limited Editionを使っていたが、何故かいま使っているコンピュータと食い合わせが悪く(PHOTO SHOPが悪いわけではない)、しばしばかたまってしまうので、ついついGINPを使っているうちに常用するようになった。ただそれだけの理由で、GINPでなければならないというわけではない。
 GINPは無料で使えるいわゆるフリーソフトで、”GIMP”で検索するとDawnLoadページへ行くことができる。

 まずGIMPを開く。
 1.「ファイル」→「開く」と進んで、目的の画像ファイルを開く。(このページがこのソフトの苦しいところで、写真の画像が小さくて意味をなさない。ファイル番号を覚えておくのがいちばん手っ取り早い。そんなもの憶えられますかいなとおっしゃる方は、メモのご用意を…)。
 2.目的の画像が表示されたら、上に並んでいるツールバーの「画像」→「写真の拡大・縮小」と進む。下の写真2のようなボックスが表示される。


写真2

 3.縮小サイズを指定する。開いた時点の大きさ(左の例では4032)が表示されているから、目的の大きさを入力する。
 たとえば上のように長辺を700pxに縮小したければ、4032を700に書き換える。高さはそのままほっておけば、縦横比に合わせて、自動的に縮小してくれる。何も心配はいらない。


 4.必要な「解像度」を入力する。
 水平方向と垂直方向に分かれているが、解像度を縦横別々にすることはあり得ないので、水平方向だけを入れておけばよい。
 このときの解像度の数値だが、Webサイト、たとえばわいわい村で発表するような場合は、72ピクセル/inでよい。コンピュータのディスプレーの解像度が72ピクセル/inで、これ以上大きな数値にしても意味がない。
 Webサイトへの発表ではなく、印刷するためのデータにしたいという場合は、200〜350ピクセル/inが必要だとされる。プリンターとの兼ね合いだが、200と300を比較しても、肉眼での区別はつかないとの説もある。
 印刷の場合、大きさの単位がピクセルではわかりにくい。そのためには、「画像」→「印刷サイズ」と進む方がよい。この場合は、単位がミリメートルで表示される。 あとは、「拡大・縮小」ボタンを押せばよい。「拡大・縮小」と持って回ったことを言っているが、要するに「OK」ボタンである。

 5.つけたし
 付け足しだけど意外と重要な話し。 画像を縮小すると像が甘くなる。けったいな話だけど事実である。たとえばコピー(コンピュータでのファイルのコピーではない)。コンビニなどに置いてあるコピー機。あれは縮小コピーすると画像がきれいになる。これは当たり前の話し。ところが画像ファイルは縮小しても拡大しても像は甘くなる。だから、縮小した場合、最後にもう一度締め直さなければならない。
 画像の上に並んでいるツールバーから、「フィルタ」→「強調」→「シャープ」と進むと、下の写真3のようなページが表示される。

写真3

 四角な画像は、表示されている(縮小作業の対象になっている)画像の一部分である。ツマミで上下左右に動かして、ピントの善し悪しが見やすい位置を探す。画像を見ながら、その下にある「シャープ度」のスライダーを動かして、ほどよいところを探す。普通は30〜40ぐらいの範囲が適当なようである。「OK」ボタンを押して終了。調子に乗りすぎて強い値をとると、返って汚くなるおそれもある。そのときは「キャンセル」して、やり直せばよい。
 何枚かの写真を繰り返して作業する場合、
2枚目からは「シャープの再適用」を利用すると、「シャープ度」の指定は必要なくなる。画像によってボケ具合に差がある場合は、「シャープの再表示」で設定し直す。



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